鉛の持つ環境ホルモン作用

身近なものにも使用されるととが多い鉛ですが、体に入ると大変危険な金属なのです。

鉛は中毒症状を引き起こす危険な有害金属というだけではなく、ホルモン作用を乱す「環境ホルモン」でもあるといわれています。

雌のアカゲザルを用いた実験では、鉛を吸収すると卵巣機熊か著しく低下することが明らかになりました。

少しずつであっても、長期間鉛を取り込む状況が続くと、女性ホルモンの分泌が阻害されるのです。

このことから、鉛には子どもを産みにくくするという環境ホルモン作用があることがわかったのです。

いまだに使用されている鉛これほど有害性が高いとわかりながら、鉛は現在でも多くの場面で使用されています。

色素製造、タンクの裏打ち、ガス何回や水道管、放射線防御、陶磁器、プラスチックや電気製品、鉛蓄電池など、日常生活で接する機会が多いのです。

おもちゃの原料として使用された鉛に、子どもが中毒症状を引き起こし世間を騒がせたことも有名です。