無機水銀は水に溶けやすい性質があります。
体への吸収率が低いため、有機水銀に比べて毒性が低いと一般的に考えられています。
そのため、無機水銀の殺菌作用を利用して、歯の詰めものアマルガムに配合されることがあります。
無機水銀ならば、人体には大きな影響はないという考えからでしょうが、口中の微生物によって無機水銀が有機水銀に変化することもあるため、大変危険です。
人体解剖の結果では、アマルガムを詰めた人は、詰めていない人に比べて、水銀濃度は脳で3倍、腎臓で9倍という高い値を示しています。
また、無機水銀を大量に体内へ吸収すると、急性中毒に陥るおそれがあります。