公害病でも知られる有機水銀

マグロに多く含まれるという水銀は、体に吸収されると多くの健康障害を引き起こします。

脂に溶けやすい性質を持つことから、体内に吸収されやすく、無機水銀よりも毒性が強いと考えられているのが有機水銀です。

体に吸収されると脳に流れ込んで中枢神経障害を引き起こす大変有害性が高い金属です。

中枢神経障害になると、歩行困難、起立不能、四肢運動麻痔、言語障害、難聴、視野が狭くなる、神経障害などの症状が現れ、命を落とす危険もあります。

水俣病は工場排水中のメチル水銀有機水銀の一種)に汚染された魚介類を、日常的に食べたことによって起きた中毒症状です。

また、新潟県阿賀野用流域でもメチル水銀中毒による公害病が確認され、第二水俣病ともいわれました。