農作物に含まれる水銀にも注意

魚介類だけではなく、米や麦などの穀物にも自然界から蒸発したものや農薬の成分、また鉱山から土壌に残留した水銀が含まれることがあります。

日本の土壌にはもともと水銀が多く含まれているため、主食となる米はできるだけ汚染の少ない地域のものを選ぶように心がけましょう。

そのときには、農薬の使用や遺伝子組み換えのものかどうかも、きちんと確認する必要があります。

消毒薬にも使用された水銀水俣病の原因物質がメチル水銀であることがわかってから、有機水銀化合物である赤チン(マーキュロクロム) は姿を消しました。

水銀には強い殺菌作用があることから、以前は消毒薬として多用され、わたしも子どもの頃に擦り傷の消毒でずいぶんお世話になりました。

現在5O歳以上の方は幼少時に赤チンを相当量使ったものと思われます。

毛髪分析をすれば、かなり高い濃度の水銀が検出されるのではないでしょうか。

また、水銀はイオウと結びついてタンパク質酵素の働きを阻害します。

その結果、脳障害や情緒障害が起こることもあるのです。

最近問題になっている、「キレやすい」子どもたちには鉛や水銀の影響も考えられます。