さまざまなルートから入り込む可能性

透析用医薬品として使用されることはなくなりましたが、アルミニウムは私たちの体からいまだに検出され、関連を疑われるアルツハイマー病の発症率は年々上昇しています。

どのようなルートからアルミニウムを取り込んでいるのか、その詳細は明らかではありませんが、調理器具や食器、アルミホイルなどから溶け出して食事と一緒に口に入っている可能性があります。

さらに、胃酸を中和させる制酸薬やデオドラント制汗剤に多量のアルミニウムを使用している製品があること、自動車などの部品が粉塵となって大気中に放出されていることも問題です。

経口吸収、吸入、経皮吸収の、どのルートからでも取り込んでいる可能性があるのです。

胎児や乳幼児への心配される影響骨や脳にアルミニウムが蓄積すると、半永久的にその組織にとどまるという特性があります。

たとえ一回で吸収する量が極微量であっても、何度も吸収する機会があれば体にたまっていきます。

化学的な性質が鉄と似ていることから、鉄と同じ経路で各組織に運搬されます。

アルミニウムは胎盤を通過することもあるため、胎児に影響を及ぼす危険性も忘れてはいけません。

お母さんの母乳を介して乳幼児の体に入り込むこともあり、胎児や乳幼児の器官形成期にアルミニウムの神経毒作用が影響すると、脳の発達障害が起こることも考えられます。