解毒も代謝機能のひとつ

もうひとつ、肝臓は体にとって毒性がある物質を無毒な物質に変換するという働きを果たしています。

胃腸で栄養素と一緒に消化吸収された有害化学物質は、肝臓で酸化・還元・抱合作用などを受けて無毒化されます。

その後、腎臓を経由して尿として排泄されます。

また、血液に含まれた有害化学物質も肝臓を通過するとき、同じような解毒作用を受けます。

〔毒性がある物質を解毒〕・有害化学物質・毒性物質←代謝作用によって無毒化←尿として排泄この肝臓での解毒作用が、有害化学物質をデトックスするため、大変重要な役割を果たしています。

このように、栄養素をエネルギーや体の構成物質に変換したり、有害化学物質を解毒する機能をまとめて、肝臓での代謝機能といいます。