2015-01-01から1年間の記事一覧

水銀は地球を循環する

水銀は生命維持には必要のない金属でありながら、毛髪検査などによって必ず検出される金属でもあります。 私たちは少なからず体の中に水銀をため込んでいるといっていいでしょう。 では、どうやって水銀が体の中に取り込まれているのでしょうか。 水銀は、地…

公害病でも知られる有機水銀

マグロに多く含まれるという水銀は、体に吸収されると多くの健康障害を引き起こします。 脂に溶けやすい性質を持つことから、体内に吸収されやすく、無機水銀よりも毒性が強いと考えられているのが有機水銀です。 体に吸収されると脳に流れ込んで中枢神経障…

腎障害を引き起こす無機水銀

無機水銀は水に溶けやすい性質があります。 体への吸収率が低いため、有機水銀に比べて毒性が低いと一般的に考えられています。 そのため、無機水銀の殺菌作用を利用して、歯の詰めものアマルガムに配合されることがあります。 無機水銀ならば、人体には大き…

脳の中に入り込む危険性がある水銀

水銀は唯一の液体金属かつて体温計に使用されていたので、見たことのある方も多いでしょうが、水銀は常温で唯一の液体金属です。 さまざまな毒性があることで知られ、「毒物及び劇物取締法」によって毒物に指定されています。 しかし用途は広く、工業用とし…

カドミウムの環境ホルモン作用

カドミウムは女性ホルモンの一種、エストロゲンと同じような作用を持つ環境ホルモンでもあります。 そのホルモン作用は、本来のエストロゲンに代わって子宮や乳腺を刺激する、といわれています。 カドミウムの環境ホルモン作用は、本来の女性ホルモンバラン…

公害問題の主役になったカドミウム

工業用原料として今でも使用されるカドミウムは、多くの公害問題を引き起こしました。 イタイイタイ病の原因物質カドミウムカドミウムは亜鉛鉱石中に含まれる金属です。 昭和に起きた有名な公害病、イタイイタイ病(富山県神通用流域)の原因物質として知ら…

鉛の持つ環境ホルモン作用

身近なものにも使用されるととが多い鉛ですが、体に入ると大変危険な金属なのです。 鉛は中毒症状を引き起こす危険な有害金属というだけではなく、ホルモン作用を乱す「環境ホルモン」でもあるといわれています。 雌のアカゲザルを用いた実験では、鉛を吸収…

おもちゃの原料に使用され問題になった亜鉛

人類最古の職業病鉛は私たちの生活の中で利用される機会が多く、もっとも有害性が高い金属です。 紀元前から使われている金属のひとつで、鉛中毒は最古の職業病だといわれています。 ローマ時代の上流階級は、世代交代のたびに家族が減っていくという不可解…

ミネラルの作用 その2

4.亜鉛酵素の働きを助け、成長や健康の維持に大切なミネラルです。 傷ついた遺伝子を修復する力があり、免疫力を高める作用も持っています。 不足すると味覚障害を引き起こすことでも知られています。 また、糖尿病の発症にも亜鉛不足が関与しているのでは…

ミネラルの作用 その1

1.カルシウムカルシウムは体を構成する重要なミネラルです。 体の中では約99%が骨と歯に存在し、残りの約1%は脳機能、神経伝達、血液凝固、血小板凝集、心筋の収納など、さまざまな生命維持活動に関わっています。 そのためカルシウムが不足すると、骨軟化…

ミネラル摂取にはバランスが大事

人間の体には必要な金属がありますが、ごく微量でも健康を害する金属もあるのです。 日本人のカルシウム摂取量は、世界のレベルに比べて低いといわれています。 日本人全体にカルシウムが不足しがちな傾向にありますが、栄養面から考えるとカルシウムだけを…

体に必要のない金属

一方、生命維持にまったく必要のない金属も地球上には多数存在しています。 そういった金属のいくつかは工業用資源として加工され、私たちの生活の中で大いに活用されています。 また、地殻に眠っている金属が、自然の循環の中で大気や水に混ざっています。 …

体に必要な金属と、そうでない金属がある

栄養として必要な金属金属というと、鉄やアルミなどのかたまりを思い浮かべますが、私たち人間が健康に生きていくために、少量ですが必要な金属があります。 栄養学的にはこれらの金属類をミネラル、または無機質と呼んでいます。 欠乏すると健康に異常や不…

日用品効果の裏側

私たちがふだん使用している日用品。 その効果をうたうキャッチコピーの裏には、実はこんなかくれた意昧が…。 《皮脂汚れをとる》合成界面活性剤で皮脂膜を溶かしている。 皮膚バリアーである角質層の細胞を壊して、肌荒れ、乾燥肌の原因に。 《サッパリ仕上…

継世代毒性で疑われること

継世代毒性で起こりうる胎児への影響には次のようなことが考えられます。 1.脳への障害自閉症、注意欠陥多動性障害(ADHD)、情緒障害、学習障害(L D)、ーQの低下など。 2.体の異常臓器や器官の一部に異常、変異が生じる。 3.生殖器の異常生殖器の発育…

これから出産する若い女性こそデトックスを!

経皮毒は吸収量は低いながらも、ほかのルートに比べて直接体にたまりやすいという特性があります。 これから子どもを産みたいという若い女性が無防備に危険な製品を使い続けているのは、おそろしい結果をまねきかねないのです。 また、経皮毒が子宮筋腫や卵…

現代人のほとんどが汚染を受けている

体にたまった有害化学物質は、私たちの健康を害したり、女性の美容やダイエットに支障をきたすおそれがあります。 しかし、何よりも考えなくてはならないのは、おなかの赤ちゃんへ及ほす影響ではないでしょうか。 石油化学工業が誕生して、すでに1OO年近くに…

ホルモン作用が乱されるとわさ

経皮吸収で取り込まれた有害化学物質や食品に含まれる残留農薬や食品添加物などの有害化学物質の中には、環境ホルモンとして分類される物質も存在します。 環境ホルモンは、ごく少量でも取り込まれると体内のホルモン作用に影響を及ぼすといわれています。 …

有害化学物質は私たちの健康を冒

すだけではなく、次の世代へと受け継がれていきますお母さんには異常が出なくても、おなかの中にいる赤ちゃんは、めまぐるしく成長しています。 そこに毒性がある有害化学物質が入り込んでくると、私たち大人では考えられないような影響を受けることがありま…

生まれてくる子供たちへの影響、継世代毒性

おなかの中で毒性を受け継ぐ!?乳幼児は肝臓で行われる解毒作用や、皮膚バリアーの機能が大人に比べてはるかに未熟にできています。 とくに、有害化学物質の影響をもっとも受けやすいのが、おなかにいる赤ちゃんです。 自らの防御機能ができあがっていない…

脳への影響

経皮吸収された有害化学物質は脂肪組織にたまりやすいと述べましたが、そのほとんどが脂肪でできている脳はもっとも影響を受けやすいといえます。 脳はたくさんの栄養と酸素を必要とするため、血液がさかんに行き来しています。 その血液中に毒性を持った有…

有害化学物質の関与が疑われている婦人病

1.子宮内膜症2.子宮筋腫3.卵巣膿腫4.乳ガン5.子宮ガンシャンプーやリンス、生理用タンポンの使用は子宮内膜症の発症原因のひとつになっているという説が研究者によって発表されています。 それに加えて、女性ホルモンのバランスが大きく影響する婦人病も、経…

免疫力が低下する

有害金属や合成化学物質が引き起こす免疫機能の異常は、アレルギーやアトピーの発症原因になるだけではなく、免疫力そのものを低下させます。 免疫力とは怪我や細菌の感染などから体を守るカのこと。 免疫力が低下すると風邪をひきやすくなったり、怪我や病…

アトピーの原因にもなる

アトピーとはアレルギーに似た症状ですが、皮膚炎を引き起こすアレルゲンを特定できないという点でアレルギーとは大きく違います。 口に入れるもの、皮膚でさわるものなどに、ときとして過敏に反応します。 はっきりとした原因はわかっていませんが、生まれ…

アレルギーを誘発する

アレルギー性皮膚炎は皮膚で起こる病気には違いありませんが、発症のしくみが通常の皮膚の病気とは異なります。 アレルギーとは、特定の物質に対して免疫反応に異常が生じる病気です。 アレルギーは体質によって、なりやすい人とそうでない人がいます。 なり…

経皮毒から見る有害化学物質の影響

有害化学物質が経皮吸収されて体にたまると、どのような症状が出るのでしょうか?経皮毒で肌荒れ、乾燥肌、主婦湿疹経皮毒による影響が現れやすいのは、有害化学物質が最初に接触する皮膚の病気です。 肌が弱い人やアレルギーを持っている人は、毒性の強い成…

三つのルートで侵入した有害化学物質は…

一方、経口吸収で入り込んだ有害化学物質は、ほとんどが肝臓で解毒されます。 ごく一部の解毒を逃れた物質の中でも、ダイオキシンなどの特定の物質は、便として排泄される前に、腸でもう一度吸収されるというやっかいな性質を持っています。 空気と一緒に吸…

吸収された有害化学物質はどうなるの?

体に入り込んだ有害化学物質は、どういう経路で、どこにたまっていくのでしょうか?経皮毒物質はどこへ行く?経皮吸収によって取り込んでしまった有害化学物質は、皮膚の表層から内部へと侵入し、一部は皮下脂肪にたまり、一部は血液やリンパ液の流れに乗り…

どんな日用品が危険?

洗剤洗濯用洗剤・柔軟仕上げ剤・台所用洗剤・シャンプー・リンス・ボディーシャンプー・ハンドソープ・歯磨き剤・マウスウォッシュ・家庭用洗剤・サニタリー用洗剤など化粧品化粧水・乳液・クリーム・ファンデーション・UVカット製品・口紅・アイシャドウ…

見過ごしてはならない経皮毒

経皮毒になる危険な成分が日用品にいまだに使われているのは、合成界面活性剤の使用など、条件によって経皮吸収率が高くなるということがあまり知られていないことも原因でしょう。 また、体にたまって症状が出るまで時間がかかり、影響には個人差があるため…