活性酸素の種類 その1
酸素はほかの物質と結びつきやすい性質を持っています。
これを酸化といいますが、体の中では化学反応や紫外線などの光を浴びることなどによって酸化が起こり活性酸素が発生します。
人間の体内でつくり出される酸化物質には次の四つがあり、正式にはその四つをまとめた呼び方が活性酸素です。
①スーパーオキシド細胞の中にあるミトコンドリアが酸素を利用するときに、副産物としてつくり出されるのがスーパーオキシドです。
スーパーオキシドのほとんどは体内の酵素によって分解されるので、有害性は比較的低いとされています。
免疫細胞の一部が、スーパーオキシドの殺菌作用を利用して細菌やウイルスの駆除に役立てることもあります。
②過酸化水素酸素二つがペアになって結びついているタイプの活性酸素。
過酸化水素自体の毒性はあまり強くないとされていますが、体の中のさまざまな物質と結びつきやすく、健康に悪影響を及ぼします。
スーパーオキシドと同じく、体内に過酸化水素を分解する酵素があります。
別名オキシドールともいい、以前はゆで麺やかまぼこの殺菌漂白剤として使用されていました。
しかし、発ガン性の疑いがあり、今では食品への使用は制限されています。